2016年1月20日水曜日

十三.南太平洋編 Ⅳパパイヤ・マンゴ-2

十三.南太平洋編 Ⅳパパイヤ・マンゴ-2

   このブログは一つの物語です。


初めての方は、1からお読み下さい。



この旨いパパイヤなどの果物は市場へ行くと、ほとんどタダ同然の値段で売っている。彼らはアラブ人とは違い、あまりふっかけたりはしない。そこまで頭が回らないのかもしれない。 
 パプア人は煙草は吸わないが、噛み煙草というものを味わう。これは樹の実を齧り、口の中に石灰のような白い粉を入れ、くちゃくちゃ噛み、噛んでいると赤くなる。僕も噛んでみたが、非常に苦いものだ。それをパプア人たちはクチャクチャと噛み、「ベッ」と、地面に吐き捨てる。真赤なものが、ベッ、と出るわけだが、僕は最初、血反吐を吐いているのかと思った。 
 彼らは酒を飲めない。飲めないのではなく、飲ませてもらえないのだ。狂暴になるからだ。それに働かなくなる。だから、国営のバーでビールを飲ませてもらえるだけである。むろん、働く人間だけだが、それも時間が四時間と制限されていて、飲酒もそのバーの中だけとなる。彼らはビール以外の酒は知らない。焼酎を飲ませてみたら、どうなるだろう。鼻血でも出すかな?

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