2015年9月23日水曜日

ワタの旅と冒険-2 アフリカ偏(Ⅰ.ブラック大陸5)

ワタの旅と冒険-2 アフリカ偏(Ⅰ.ブラック大陸5)


このブログは一つの物語です。
初めての方は、1からお読み下さい。

ワタの旅と冒険-1




情けないのと、痛いのとで、身体がぐてーっとなり、背中にびっしょり汗をかいていた。

「オッケー(良か!)」
と、おっさんは人の気も知らず、何事もなかったように呟くと、「マネー(金くれ)」と、手を出した。
 言われるままに金を払い、出血する歯ぐきを押さえながらビルを出る。四十度はあろう、もわーとする陽の中、脳全体がドクッドクッと脈を打ち唇の両脇から血が流れた。
「ああ、何故?こんなひどい目に合わなきゃならんのか・・・・・・俺が一体、何をしたっていうんだ・・・・・・」
と、顎を押さえ、真黒い地面に血を吐きながら、ギョッ、と振り返る黒人を背に陽の照るダレ・サレームの街を一人歩いて行った。


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