2015年9月16日水曜日

ワタの旅と冒険-2 アフリカ偏(Ⅰ.ブラック大陸2)

ワタの旅と冒険-2 アフリカ偏(Ⅰ.ブラック大陸2)


このブログは一つの物語です。
初めての方は、1からお読み下さい。


 最近、象の密猟が多いという。南アフリカのダーバンの街では、象牙は国外持ち出し禁止である。象牙の密猟が非常の多く、象牙の価格相場を下げるからである。それを承知で、黒人に教えられ薄暗い路地を入り、狭い螺旋階段を登って行くと、広い部屋があり、白人が居た。何と!そこは血のついた象牙の山であった。大きいものは直径一メートル以上もあり、長過ぎて曲りくねり、マンモスの牙のようであった。
 ダレサレームの街は、幾度も訪れた懐かしい街である。植民地時代を偲ぶ、ヨーロッパの雰囲気のする、ゆったりとした街である。街も道路もよく整備されて美しく、枝葉が空を覆う、大きな幹を持つ樹木の立ち並ぶ緑に恵まれた街である。
 僕は直径三十センチ長さ一メートル位のを買ったが、二万円程であった。安い。こうして密売で買った象牙を税関の眼を盗み、船に持ち帰ると、他の乗組員らは、あまりの安さにびっくりしていた。彼らは航海中、この象牙を一生懸命削って磨くわけだが、ある男は下船の時、沖に停泊していた船のタラップからピカピカに磨きあげた象牙を落してしまったが、何百年か後、横浜湾のそこを浚さらったら、象牙が出てきて、大騒ぎするだろう。
 独立して社会主義国になっているからか、大きな学校、役所が多く治安も良い。隣のケニ
アとはえらい違いである。ケニアのモンバサの街を歩くと、ポン引きらがまとわりついて離れない。
「マスター、マスター、ホワイト、ブラック、チャイナ、アラビアン!(旦那、旦那、白黒、中国、アラブ人!)」
と、種族の名を言い、「何人がいいか?何人でも居るよ!」と言う。あんまりうるさいので、
「ジャパニーズはいるか?俺りゃジャパニーズじゃなきゃ駄目なんだ!」

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