はれるやーの親戚の親父が訪れて
俺のムスメを知らないか
なんのことなく家を出て
歌手じゃスターだと言い張って
もう半年も帰らぬえ
そりゃ器量はママに似て
いいおなごじゃけんど
何をしでかすか分かりゃせん
気性は俺にそっくりだ
そりゃそりゃ困ったもんだと
親父と一緒に
何処やら此処やら探してみるが
何処へ行っても見当らぬ
そのうち帰って来るだろうと
寝ころんでテレビを見てると
あい その娘
ほんとにスターになりおって
大股広げて
あい あれまー
気づけばビデオを見てたのか
これじゃ親父になにも言えん
困ったもんだと考えて
煙草を吸ったりお茶を飲んだり
しかし いいケツ
いい おなごじゃ
しだいに深い心配が
深い快感へと つながって
よくやるムスメじゃと感心する
その後 親父に会った時
この間 偶然ムスメさんを見つけましたと
言えば親父が喜んで
それは それはありがとう
何処で見たかと しつこく聞かれ
いやあ テレビでつい見かけまして
とても キレイになっていて
唾が 唾がと言いかけたら
そりゃ嬉しい いつ見れる
親父はしゃいで手を叩く
不幸な親父は何も知ず
朝から晩までテレビを見
ムスメやムスメやとロ鳴らす
チャンネル回せど娘は出ず
おかしいなおかしいな
何処のテレビに出てたのか
しつこく尋ねて帰らない
しょうがないので押し入れの
数々重なるコレクション
百や二百じゃことたりぬ
中からようやく見つけ出し
これですこれです
しかしまあ 見ては因ります
困ります
そうは言っても親父のことで
俺の腕からもぎ取って
まあまあ いいじゃないか
後で焼酎でも持ってくる
ニコニコしてはビデオをつけ
ムスメの姿に期待する
期待されてるムスメの方は
赤や黄色の文字の後
プリンと出したオツパイを
ゆらゆらさせて胸さすり
ハハーンやウフーンと息もらし
足を広げて御開帳
シグナル響き故郷の
歌が聞こえて陽が暮れて
親父は黙って立ち上がり
ものも言わずに部屋を出る
夜風に星が眩しくて
泣くに泣けない親父の気持
口笛吹いて帰る背に
撮らす想いはただひとつ
「ママと形はいっしょじゃな」
月が星と合わさって
頭揺らせば またひとつ
はれるやーの歌が出る
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