2011年3月15日火曜日

ワタの旅と冒険-1-プロローグ

 夜中、薄い空の下、砂浜よりカヌーをせり出し、南十字星を背に鏡の海へと漕ぎ出す。波は立たず、風も飛ばず、月と星の明りを受け、ひたすら孤島を目指す。

ワタの旅と表紙007-s

 パプアニューギニアに渡って半年は経つ。生ぬるい風が肌に馴染んでくる。ジャングルや街、原住民の部落と故郷(ふるさと)の様に詳しくなった。部落へ行けば友人も居る。

和田オルリー空港にて465p

 太陽が真上で輝き空気は乾いている。国営のバスに揺られ、パプア放送から流れる独特のメロディーを開き、ぼんやり緑の丘を見上げる。丘の上でおっさんがフラダンスを踊る。踊る姿がメロディーに合い、おっさんの傍にラジオが有る。
 僕はすっかり陽に焼け来月、帰るであろう故郷、そして飛び出す世界へと目を向けた。


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