感情列車の中は
いつも満員
春はいつもそうだ。
重たい荷物がひしめく。
ゆがんだ顔が眼をむく。
暗くうつむいた顔もある。
ヤケクソになった顔もあるぞ。
こんなに乗せて大丈夫か、
車掌がボソボソ相談する。
都会脱出の感情列車、
猛スピードで
コンクリート圏をとびだす。
日指すは
青空とそよ風、田園。
原色に近い花。
傷ついた魂と
重くのしかかった責任感を
しっかり乗せ
レールをきしませ
猛烈な響きと汽笛を鳴らし
午前零時の街を駆ける。
蛇のような長い車両を
くねらせながら
ひたすら走り続ける。
疲れはスピードとともに
急速に落ちてくるはずだ。
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