このブログは一つの物語です。
初めての方は、1からお読み下さい。
ワタの旅と冒険-1
そうそうたる姿となって、文明の地へ辿り着く。懐かしいタンジールの街、此処はリゾート地だ。白人も居る。カフェーに入って、
「ウ、ウナ セレベッサー(ビ、ビールをくれ)」
と、念頭の言葉を吐くと、砂漠の乾きを癒し、埃を洗い流した。
再びヨーロッパ大陸へ渡った僕はマドリッドでしばらく静養した後、今度は一気に北上する。サハラの次は北極圏でオーロラを見よう。南の地の果てから、北の地の果てへと極地旅行だ。ヨーロッパの街並みは後々の楽しみとしよう。
TEEを乗り継ぎ、知らぬ間にズンド海峡を渡ると、ストックホルムに着く。チャップマン号という海上に浮ぶユースホステルに泊りたかったのだ。
街の中心に浮ぶ白い豪華な船体は、すぐ目についた。案の定、バックパックを担いだ旅行者が多く、皆、ざっくばらんな格好をしていた。若い女性が眩しく、船内に入ると部屋が狭く、客も多かった。アフリカ帰りの僕は異様な臭気を発し、服もザックも乱れに乱れていた。この、あまりの姿に日本人の品位をそこなわぬよう、人に迷惑をかけぬようにと泊るのを断念して野宿をする事にした。
僕は、団体的なユースというのが、あまり好きではなく、ホテルも高いせいもあり、旅行中、利用した事が少なかった。ほとんどが車中か、野宿であった。眠ってしまえば、意識不明になり、わきゃ分からん、豪華なベッドで寝ろうが、草の上で寝ろうが、眠ってしまえば同じだ、旨いものを食った方がいい、というのが僕の哲学であった。
この哲学も眠ってしまうまでが大変で、寝袋に入っていても寒い、寒くて眠れないかもしれない、とビールを沢山買ってくる。段々酔いが廻ってきて暖まってくるが、明け方、酔い覚めと同時に震えながら眼を覚す。
「寒みぃなぁー、寒みぃなぁー」と、膝を抱え、犬に吠えられながら淋しい思いをする。結局、睡眠不足となる。ビールやつまみを買う金はホテル代と変りなく、修正が必要な哲学であった。
初めての方は、1からお読み下さい。
ワタの旅と冒険-1
そうそうたる姿となって、文明の地へ辿り着く。懐かしいタンジールの街、此処はリゾート地だ。白人も居る。カフェーに入って、
「ウ、ウナ セレベッサー(ビ、ビールをくれ)」
と、念頭の言葉を吐くと、砂漠の乾きを癒し、埃を洗い流した。
再びヨーロッパ大陸へ渡った僕はマドリッドでしばらく静養した後、今度は一気に北上する。サハラの次は北極圏でオーロラを見よう。南の地の果てから、北の地の果てへと極地旅行だ。ヨーロッパの街並みは後々の楽しみとしよう。
TEEを乗り継ぎ、知らぬ間にズンド海峡を渡ると、ストックホルムに着く。チャップマン号という海上に浮ぶユースホステルに泊りたかったのだ。
街の中心に浮ぶ白い豪華な船体は、すぐ目についた。案の定、バックパックを担いだ旅行者が多く、皆、ざっくばらんな格好をしていた。若い女性が眩しく、船内に入ると部屋が狭く、客も多かった。アフリカ帰りの僕は異様な臭気を発し、服もザックも乱れに乱れていた。この、あまりの姿に日本人の品位をそこなわぬよう、人に迷惑をかけぬようにと泊るのを断念して野宿をする事にした。
帆船
僕は、団体的なユースというのが、あまり好きではなく、ホテルも高いせいもあり、旅行中、利用した事が少なかった。ほとんどが車中か、野宿であった。眠ってしまえば、意識不明になり、わきゃ分からん、豪華なベッドで寝ろうが、草の上で寝ろうが、眠ってしまえば同じだ、旨いものを食った方がいい、というのが僕の哲学であった。
この哲学も眠ってしまうまでが大変で、寝袋に入っていても寒い、寒くて眠れないかもしれない、とビールを沢山買ってくる。段々酔いが廻ってきて暖まってくるが、明け方、酔い覚めと同時に震えながら眼を覚す。
「寒みぃなぁー、寒みぃなぁー」と、膝を抱え、犬に吠えられながら淋しい思いをする。結局、睡眠不足となる。ビールやつまみを買う金はホテル代と変りなく、修正が必要な哲学であった。

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